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本気でオススメする貴志祐介の小説をランキング形式で紹介!

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私が超大好きな作家さんの一人が貴志祐介先生です。

ホラー、ミステリ、SFなどの小説を執筆されており、読んでいて否応無く引き込まれる文章や表現力が本当に素晴らしいです。

 

今回は私が読んだ貴志祐介先生の作品をランキング形式で紹介させて頂きます。

 

※個人の主観に基づいたランキングです。ご了承ください。

 

6位 青の炎

青の炎 (角川文庫)

櫛森秀一は、湘南の高校に通う17歳。女で一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。 その平和な家庭を踏みにじる闖入者が現れた。母が10年前、再婚しすぐに別れた曾根だった。曾根は秀一の家に居座り、母の体のみならう妹にまで手を出そうとしていた。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを。

元来のミステリー小説は、事件が起こり警察が捜査をし……という流れですが、この小説は逆で、主人公が「殺人を犯す側の立場にある」というのが最大の特徴になってきます。

殺人を犯す動機、標的を殺す方法を模索している様子、アリバイ作りなど、こと細かに書かれています。

やや単調気味ではありますが、ラストが綺麗に締めくくられており、精巧にまとめられた作品になっています。

映画化もされています。 

5位 天使の囀り

天使の囀り (角川ホラー文庫)

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。アマゾンで、いったい何が起きたのか?

やや閲覧注意なこの作品は、とにかく恐ろしい要素が盛り沢山です。

前半部分は恋人の変貌っぷりや、自殺のことなど怖い点はありますが、後半はその比ではありません。

読み進めていくうちにじっとりとした恐怖が全身を支配するにも関わらず、ページをめくる手が止められなくなります。

グロテスクな表現が苦手な方にはあまりおすすめできませんが、ストーリーは本当に面白いです。

4位 黒い家

黒い家 (角川ホラー文庫)

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けているとも知らずに……。

個人的に貴志祐介先生のホラー作品の中では一番怖い作品だと思います。

主人公が核心に迫っていくごとに、まるで自分がその現場にいるかのように恐怖を駆り立てられます。 何でどんどんいらんことに首を突っ込むんだという的外れなことさえ思ってしまうほどです。

本当に怖いのは幽霊なんかじゃなく人間である、ということがひしひし伝わってきます。

ホラー好きには是非読んで頂きたい一冊です。

映画化もされています。

3位 悪の教典

悪の教典〈上〉 (文春文庫)

晨光学院町田高校の英語教師、蓮実聖司はルックスの良さと爽やかな弁舌で、生徒はもちろん、同僚やPTAをも虜にしていた。しかし彼は、邪魔者は躊躇いなく排除する共感性欠如の殺人鬼だった。学校という性善説に基づくシステムに、サイコパスが紛れこんだとき―。

サイコパス教師を主人公とした作品です。

主人公の蓮実の視点となることが多いので、彼の心理描写はきっちり描かれているのですが、感情を読み取ることはほとんどできません。しかしながら時折人間らしい一面を見せることもあり切なさを感じ得ることもあります。

蓮実という存在に底知れない恐怖のようなものを抱えながら、物語を読み進めていくことになります。

上巻は恐ろしいホラーシーンはあまりありません。しかし下巻の「血塗られた一夜」は本当に恐ろしく、早く終わってくれとおもったほどです。

スリルを味わいたい人へおすすめです。

▼映画

▼コミック

映画&コミック共にきちんと原作に沿ったストーリーになっていました。

2位 クリムゾンの迷宮

クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)

藤木芳彦は、この世のものとは思えない異様な光景のなかで目覚めた。視界一面を、深紅色に濡れ光る奇岩の連なりが覆っている。ここはどこなんだ? 傍らに置かれた携帯用ゲーム機が、メッセージを映し出す。「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された……」。それは、血で血を洗うゼロサム・ゲームの始まりだった。

火星に見立てた地を舞台にした、サバイバル・ホラー的な作品です。

サバイバルからどう脱出するかや、繰り広げられる嘘や裏切り、敵から逃げる様など手に汗握る展開が数多くあります。

また何よりも気になるのは、ゲームの主催者に関することです。

一体何が目的でこのようなゲームをさせるのか。主催者は誰なのか。

渦巻く疑問に、最後まで一気に読まずにはいられません。

ストーリー・エンターテイメント性、どちらを取っても最高の作品です。

1位 新世界より 

新世界より(上) (講談社文庫)

 1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力」を得るに至った人類が手にした平和。念動力の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた……隠された先史文明の一端を知るまでは。

貴志祐介先生の作品のなかでというより、今まで読んだ全ての小説のなかでもトップクラスに面白い小説です。ジャンルはSFです。

まず「1000年後の日本」の世界観が恐ろしいほど精巧に練られています。先史文明が解き明かされていくシーンは圧巻の一言でした。

それだけ緻密な世界観を持っている作品のため、上巻の前半部分はやや説明がちです。

このあたりは退屈に感じることもあるかもしれませんが、上巻の中盤から怒涛の展開が始まり、中巻・下巻と一気に読み進めてしまうことでしょう。

SF作品ですが舞台が日本となっているため、敷居が低いというか、SFを普段読まなくともかなり読みやすいと思います。

綿密に練られた世界観、それを表現しきる文章力、思わず読み進めずにはいられないストーリー、そして衝撃のラスト。

まだ読んでいないなら絶対に読んで下さい。極上のエンターテイメントが待っています。

▼アニメ化されています!アニメも最高でした…。

おわりに

以上、貴志祐介先生の作品を紹介させてもらいました。

ランキングの順位は主観なのでその点だけご了承ください。

また何か読んだら随時追加させてもらいます!

では!

since 2015.12.06